SSブログ

メルク社とノーベル医学生理学賞受賞の大村智教授との共同研究 [科学]

またまた、日本人がノーベル賞受賞という、うれしいニュースが入って来ました!

今年のノーベル医学・生理学賞の受賞者に、北里大学特別栄誉教授の大村智さんが、アイルランド出身の研究者と中国の研究者と共に選ばれたとのことです。
大村智教授は、熱帯の寄生虫の病気に効果がある抗生物質を発見したことなどで知られています。

日本人がノーベル賞を受賞するのは、去年、物理学賞を受賞した赤崎勇さんと天野浩さん、中村修二さんに続いて23人目(アメリカ国籍を取得した人を含む)となります。
医学・生理学賞の受賞は3年前、平成24年の山中伸弥さんに続いて3人目となります。

大村智教授は、長年にわたり微生物が作る有用な化合物を探求してこられましたが、中でも1979年に発見された「エバーメクチン」は、アフリカや東南アジア、中南米など熱帯域に住む10億人もの人々を、寄生虫病から救う特効薬へとつながったとのことです。

大村智教授のノーベル賞受賞には、大手製薬会社メルク社も関係があります。
 
大村教授は1973年に、大手製薬会社メルク社と共同研究を開始され、様々な微生物が作る抗生物質などの探索を進める中で、静岡県内の土壌から分離された微生物が生産する「エバーメクチン」を発見されたとのことです。

この「エバーメクチン」という物質は、線虫などの神経系を麻痺させる一方で、哺乳類の神経系には影響しない特性があることが分かったとのことで、この「エバーメクチン」を基にして、更に効果を強めた「イベルメクチン」というものを開発し、この「イベルメクチン」が家畜の抗寄生虫薬として世界的なベストセラーとなったようです。

世界保健機関(WHO)はメルク社の協力を得て、アフリカなど寄生虫病に苦しむ地域に「イベルメクチン」を配布するプログラムを開始しました。
メルク社によると、2012年までに延べ10億人以上に「イベルメクチン」が無償提供されたとのことです。

世界で10億人を救った特効薬「イベルメクチン」は、大手製薬会社メルク社と、今回ノーベル医学・生理学賞を受賞者された大村智・北里大学特別栄誉教授との共同研究によるものだとのことです。

昨年に続いて、今年も日本人の中から、ノーベル賞受賞者が誕生したことは、本当に嬉しい限りです!

今年のノーベル医学・生理学賞を受賞者された大村智・北里大学特別栄誉教授の偉業を、心から祝福したいと思います!






nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。