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ニュートリノの質量発見した梶田隆章さんにノーベル賞! [科学]

日本人のノーベル賞受賞のニュースが、またまた入って来ました!

5日に医学生理学賞に決まった大村智北里大学特別栄誉教授に続き、昨日6日には、梶田隆章・東京大学宇宙線研究所長が、ノーベル物理学賞を受賞されました。

ノーベル物理学賞は、梶田隆章さんとともに、カナダのアーサーマクドナルド氏も受賞されたとのことで、二人同時受賞となり、賞金800万クローナ(日本円で約1億2000万円)は、2氏で分けることになります。

梶田隆章・東京大学宇宙線研究所長は、素粒子「ニュートリノ」に質量があることを発見したことで知られており、これが今回のノーベル賞受賞に繋がったとのことです。

素粒子「ニュートリノ」は、スイスの理論物理学者が1930年代に存在を予言したが、50年代になるまでは見つからず、質量もゼロと考えられていたようです。

また、素粒子「ニュートリノ」は、あらゆる物質をすり抜ける為、観測が難しい”幽霊粒子”と呼ばれてきた物質であり、重さがゼロと考えられて来た物質なのですが、梶田隆章さんの、素粒子「ニュートリノ」の質量発見は、宇宙の謎に新たな扉を開くことになったようです。

梶田隆章さんは、2002年にノーベル物理学賞を受賞した、小柴昌俊東京大学特別栄誉教授の教え子で、一つの研究チームから2度の受賞は、日本では初めてだとのことです。

小柴昌俊さんが超新星爆発で出た「ニュートリノ」を初めて検出して開拓した研究分野を、梶田さんがさらに発展させ、”幽霊粒子”の正体に迫ることになったようです。

梶田さんは、岐阜県飛騨市の地下千メートルにある観測装置「スーパーカミオカンデ」で、地球の大気で生じる「大気ニュートリノ」を観測され、「ニュートリノ」が飛んでいる間に別の種類に変身してしまう「振動」という不思議な現象を発見しました。

変身するのは質量を持つ証拠とされ、それが素粒子「ニュートリノ」の質量発見となったようです。
そして、1998年6月、岐阜県高山市の国際会議で「ニュートリノ振動の発見」を発表されたとのことです。

それにしても、昨年に引き続き、今年もノーベル賞受賞者が、日本から複数誕生したことは、大変喜ばしいことです!

日本の科学が、世界トップレベルであることを、改めて感じさせてくれた、今回の受賞劇でした!
梶田隆章さん、本当に、おめでとうございます!


メルク社とノーベル医学生理学賞受賞の大村智教授との共同研究 [科学]

またまた、日本人がノーベル賞受賞という、うれしいニュースが入って来ました!

今年のノーベル医学・生理学賞の受賞者に、北里大学特別栄誉教授の大村智さんが、アイルランド出身の研究者と中国の研究者と共に選ばれたとのことです。
大村智教授は、熱帯の寄生虫の病気に効果がある抗生物質を発見したことなどで知られています。

日本人がノーベル賞を受賞するのは、去年、物理学賞を受賞した赤崎勇さんと天野浩さん、中村修二さんに続いて23人目(アメリカ国籍を取得した人を含む)となります。
医学・生理学賞の受賞は3年前、平成24年の山中伸弥さんに続いて3人目となります。

大村智教授は、長年にわたり微生物が作る有用な化合物を探求してこられましたが、中でも1979年に発見された「エバーメクチン」は、アフリカや東南アジア、中南米など熱帯域に住む10億人もの人々を、寄生虫病から救う特効薬へとつながったとのことです。

大村智教授のノーベル賞受賞には、大手製薬会社メルク社も関係があります。
 
大村教授は1973年に、大手製薬会社メルク社と共同研究を開始され、様々な微生物が作る抗生物質などの探索を進める中で、静岡県内の土壌から分離された微生物が生産する「エバーメクチン」を発見されたとのことです。

この「エバーメクチン」という物質は、線虫などの神経系を麻痺させる一方で、哺乳類の神経系には影響しない特性があることが分かったとのことで、この「エバーメクチン」を基にして、更に効果を強めた「イベルメクチン」というものを開発し、この「イベルメクチン」が家畜の抗寄生虫薬として世界的なベストセラーとなったようです。

世界保健機関(WHO)はメルク社の協力を得て、アフリカなど寄生虫病に苦しむ地域に「イベルメクチン」を配布するプログラムを開始しました。
メルク社によると、2012年までに延べ10億人以上に「イベルメクチン」が無償提供されたとのことです。

世界で10億人を救った特効薬「イベルメクチン」は、大手製薬会社メルク社と、今回ノーベル医学・生理学賞を受賞者された大村智・北里大学特別栄誉教授との共同研究によるものだとのことです。

昨年に続いて、今年も日本人の中から、ノーベル賞受賞者が誕生したことは、本当に嬉しい限りです!

今年のノーベル医学・生理学賞を受賞者された大村智・北里大学特別栄誉教授の偉業を、心から祝福したいと思います!






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